基本設計とは、契約仕様書にもとづいて船を建造するための基本的な図面等を作成することです。具体的には次のような作業が行われます。
建造コストの詳細見積りで、工事予算の元になるものです。購入品や建造工数などパート毎に積み上げによる詳細な見積り作業を行います。
見積りと同時に重量、重心を計算、また船の各積み付け状態の復原性能を確認します。
推定した軽荷重量に基づき船の外板形状を表す線図を作成します。また、船体の模型を作って水槽試験を行ない、要求される性能が達成できることを確認します。
トリム計算書、復原性計算書、縦強度計算書、横強度計算書、電力計算書
一般配置図、中央横断面図、機関室配置図、居住区配置図、配管系統図など。
船主殿から提示された条件をもとに設計者により船の主要目を検討します。これが基本計画です。基本計画では次のような要目や仕様を決定します。
これらから仕様書を作成します。
船の性能を確認するために海上試運転を行ないます。スピードの計測、主機関の性能、操舵機能、各種試験の計測を行います。
船主様の依頼により建造中の船舶の管理及び検査立ち合い、図面チェック等を行います。
修繕船では沖修理等で工事が発生する際に業者手配や現場立ち合いを行います。
基本設計に於いてその船の使用目的からGA、MIDSHIPにも船殻からも参画しながらその後の船殻設計に於いて、構造様式の選定を行い部材強度計算書等の強度計算関連等も行います。
各船種に合わせ培った経験を基に艤装品の選定及び計画を行います。
艤装関連は機関艤装、電気艤装等も含まれますので船の行動性と作業性を与え
船員・旅客には居住の場となるため、使い勝手等も考慮しつつ長期間その性能を維持するという大切な役割が
艤装設計に求められます。船舶の安全航海と人命の安全を維持するに大変重要な設計部分になります。
推進装置 発電装置 補器 諸管装置等の計画から詳細設計まで行います。 主機の選定や軸系、プロペラの選定、発電機の選定等も行います。
機関設計と連携をし、電源動力装置が十分な性能をもったものを採用することや発電機、電動機などの電気機器から航海無線機器、照明装置及び船の自動化機器まで 多方面にわたって設計を行います。 電力調査や配電盤の設計等も行っております。